魔方陣の数学

Welcome to the world of magic squares

【4次正規相愛魔方陣は複数存在していた!?】

さて、いきなりですが、みなさんに質問です。4次正規相愛魔方陣はこの世界に一つしか存在していないのでしょうか? 

4次正規相愛魔方陣とは1〜16の自然数で構成され「たて」「よこ」「ななめ」の総和が一致、そして特に「ななめ」方向の2本のラインにならぶ四数については2乗数総和までもが一致するような魔方陣のことでした。

はい。これまでわたしたちが考察の対象としていたのが正規相愛魔方陣 Ⅰ 型となりますが、ここでみなさんにお見せしたいものがあります。こちらです。

正規相愛魔方陣 Ⅱ 型です。この二つの格子体が本質的にそれぞれ異なる配置を有していることは四隅の数に注目してみればわかります。

はい。これら四数の構成が異なるということは一方が一方の回転体や左右反転体、上下反転体の類いではないということです。

ではでは。この新たに御目見した格子体の構造をたしかめてみることにしましょう。まずは「たて」「よこ」「ななめ」の総和をとってみます。

ごらんのとおり、いずれのラインにおいても四数総和は34で一致。これで少なくとも方陣であることは保証されました。

では次に。正規相愛魔方陣において肝心なのは「ななめ」のライン。

わかりやすいように色分けしましょう。

はい。ブルーの四数とピンクの四数の関係は、たんに(1乗数)総和が一致するばかりでなく、各数を二乗してから総和をとっても∙∙∙

はい、ちゃんと一致しています。ブルーとピンクの四数は4-4相愛数❤︎❤︎あることが判明。と同時にこれが正規相愛魔方陣であることもたしかめられました。



ちなみにⅠ型とⅡ型で生成される2乗数は異なったものとなります。

 

とにもかくにも、わたしたちは二つ目の4次正規相愛魔方陣を入手することができました。


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