魔方陣の数学

Welcome to the world of magic squares

【ウルトラ魔方陣2乗体】

さて、方陣の世界にはウルトラ魔方陣という驚異的な構造をもったものが存在していることを前回、わたしたちはこの目でたしめました。これらの魔方陣はいずれも行列の積で3乗すると同じ姿(オール9826の格子体)を獲得するのです。

 

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いや、3乗体ばかりでなく、4乗体以降もオール(8.5×34^(n-1))の格子体が生成されることになります。では、3乗よりも一つ小さい2乗次元ではいったいなにが起きているのか? ウルトラ魔方陣から一つをチョイスして、じっさいに行列積で2乗してみることにしましょう。

 

はい、ウルトラ魔方陣の2乗体もまた見るべきものがたくさんありそうです。まず、このようにして生成された2乗体は内部格子数は揃っていないものの「たて」「よこ」「ななめ」の総和は一致。つまり、方陣構造を失わずに保持していることがわかります。

また、とくにここで「ななめ」方向にならぶ四数たちに注目してみることにします。

わかりますか? ブルーの四数とピンクの四数は同じ数で構成されています。よって、これらは何乗してから総和をとっても一致しづつける関係にあるといえます。

 

つまり、ウルトラ魔方陣の2乗体の「ななめ」方向には相愛力のちからが発現しているのです。これは従来型(連結線模様6型)の魔方陣とは明らかに異なる点です。

 

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さて、ここではウルトラ魔方陣から一つを代表に選んでお話していますが、上述したことは他のすべてのウルトラ魔方陣についても言えます

 

ぜひ、これらの2乗体の「たて」「よこ」「ななめ」の構成をチェックしてみてください。そして、これらウルトラ魔方陣❶~❽型の2乗体にはさらなる秘密が隠されています。興味のある方は以下の動画(でご確認いただければと思います。

 

 


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