魔方陣の数学

Welcome to the world of magic squares

【インバース体たちの驚くべき2乗体恒等式】

今回はインバース体たちが行列積2乗体を通して美しく結びあっているという事実をご紹介します。

※これらの格子体の詳細についてはこちらの動画をご参照ください。


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前回もお話ししましたが、これらインバース体たちはいずれも魔方陣構造を有しており、そして行列の積で2しても魔方陣構造(「たて」「よこ」「ななめ」の各ラインの総和が一致)は維持されます。

 

 

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また行列積2乗体における内部格子数を観察しますと、それらは同数によって三色に色分けしきることが可能です。

 

 

すべて同じ模様があらわれるというのも興味深いですが、ここで起こっていることはそれ以上です。カルロスsとマリアsの2乗体に注目しましょう。

 

 

奇しくも、これら二つの格子体についてはおなじ三数から構成されています。

 


2880という数はどちらも同ポジションにあらわれますが、104280という数と-98520という数についてはお互いに入れ替わったポジション関係にあることがわかります。このような造りが何をもたらすのか? これら二つの格子体を足し合わせてみるとわかります。

そうなんです。ここに生成された格子体は一色に染め上げられています。オール5760となっています。ハッとさせられるような光景ですが、これと同じことはミゲルsとホセsの行列積2乗体たちにもできます

どうでしょう。ここでも二つの格子体の和をとるとオール5760となります。

つまり、五次トリプルクラウン方陣インバース体sたちは2次元において、かくもシンプルで美しい関係で結ばれているということです。

 


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