さて、6次半二重魔方陣には4種の回転体ファミリーが存在していることは前回、お話ししました。
今回はこの中から以下のような二つを選んでみます。
0度回転体と270度回転体。さっそく、これら二つを行列の積でかけあわせてみることにしましょう。
生成された格子体の内部格子数を一つ一つ見渡してみると、おやっと気づくことがありませんか?
そうです。対角線にならぶ六数はいずれも同じ数で揃っています。いや、もう一方の対角線においても、
はい、ここにも同じ2701という数がずらりと整列しています。探してみると重複してあらわれる数というのはこの2種ばかりではないようです。
2133という数も格子体の中に四つ見出せます。他にもこのような四つ組は存在しており、残りの格子数たちはすべて四つ組によって取り切ることができます。ここで起こっていることを別の観点から眺め直すならば、
このように格子体を折線にそって折り畳んだ場合、折り重なる格子数同士は同数になるということです。またこの折線は逆サイドの対角線にもってきてもかまいません。
実際に重なり合う格子数同士は同じものになるはずです。たしかめてみてください。より詳細を知りたい方はコチラの動画(↓)をご参照ください。