魔方陣の数学

Welcome to the world of magic squares

【完全魔方陣とバボアン構造】

 

4次魔方陣は連結線模様によって分類すると12のタイプに分け切ることができますが、今回はこれら連結線タイプたちとバボアン構造の関係について述べてみたいと思います。

 

 

さて、バボアン構造については過去にも何度か取り扱っていますが、このようなイエローグループの24種の格子柄とグリーングループの24種の格子柄の集合体となります。それぞれの格子体には色付き格子が四つづつ含まれており、これらの中に重複する柄はありません

 

 

ではこれらバボアンを連結線模様全12タイプのうち❶型(完全魔方陣)適用してみることにしましょう。

 

 

バボアンを任意の格子体に適用するとはどういうことか? むつかしく考える必要はありません。バボアンの24種の柄を任意の格子体の上にかぶせてゆくだけです。

 



はい、❶型(完全魔方陣)から選んだサンプル魔方陣にバボアンを適用したらこうなります。ここから何をこころみるかはさまざまな可能性があり、考察者個人の自由に委ねられていますが、ためしにそれぞれの格子において浮かびあがっている色付き四格子の総和をとってみることにしましょう。

 

 

こんなことをして何が楽しいのか? じつはちょっと楽しいことが起こっているのです。こちらをごらんください。

わかりますか。なんと、イエローグループによって構成された12個の総和ととグリーングループによって構成された12個の総和とにおいて1~3乗数総和が一致していることがたしかめられるのです。ちなみに4乗数総和は一致しません

 

 

つまり、ここには相愛力❤︎❤︎❤︎のちからが発現しているのです。たまたまそのようになるように恣意的にサンプル魔方陣を選んだのではと思われるかもしれませんが、❶型(完全魔方陣)からどの魔方陣を選んでも、これと同等のちからが発現するようです。ぜひ、おたしかめください。

 


さて、となると❶型以外の連結線タイプにおいてどのような相愛力が発現されうるか? 興味を抱かれた方はぜひコチラの動画(をチェックしていただければと思います。

 


www.youtube.com