魔方陣の数学

Welcome to the world of magic squares

【6次半二重魔方陣の2乗体】

さて、6次半二重魔方陣は「たて」「よこ」方向で異なる相愛力を発現するバランス感のわるい歪な構造を有しているとばかり思っていましたが、異なる行と列を組み合わせることにより、同等の相愛力があらわれるという事実が明らかとなりました。

 

 

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かくまでも美しい形式で相愛力❤︎❤︎❤︎が組み込まれているとは∙∙∙。半二重魔方陣の巧妙なやり方には脱帽するしかありません。もう少しで見過ごすところでした。ということで、このような驚異の構造が判明してしまった以上、これからは半二重魔方陣がさらなる構造を秘匿しているのではないかという前提をもって細心の注意を払いつつ、考察を進めてゆきたいと思います。

はい。まずは半二重魔方陣を行列の積で2乗してみることにしましょう。何か面白いことが起こらないともかぎりません。この演算を実行するとこうなります。

どうでしょう。一見すると2乗体の内部格子数はバラバラ。めざましいことは何も起きていないようにも思えます。しかし「たて」「よこ」方向で総和をとってみますと

 

いずれのラインにおいても12321という数で一致していることがたしかめられます。さて、ここにあらわれている12321回文数(上から読んでも下から読んでも同じ数)になるのは、この数が111の2乗数だからです。※興味のある方はレプユニット数というのをググってみてください。

 

111はいうまでもなくもともとの半二重魔方陣の定和であります。1乗体から2乗体へとひじょうに美しいかたちで六数総和が引き継がれていることがこれで明らかとなりました。さあ、これ以外に2乗次元でいったい何が起きているのか。気になる方は、ぜひ、コチラの動画(でつづきをごらんください。

 


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