魔方陣の数学

Welcome to the world of magic squares

【七次魔方陣事始め】

まずはこちらの格子体をごらんくだい。この7×7のサイズの格子体は1から49の連続する自然数から構成されています。また、この格子体の「たて」「よこ」「ななめ」の総和をとるといずのラインにおいても175という一定の数を生成します。

 

つまり、これは7次の魔方陣ということになります。またこの魔方陣の連結線模様を浮かびあがらせると

はい、このようなシンメトリックな柄が浮かびあがってきます。このような連結線が何を意味しているかわかりますか? たとえば次のような二つの格子数に注目しましょう。

このように中心に対して対称的な位置におかれている二数の総和はいずれも50という数になります。このような連結線を有する魔方陣はいわゆる対称魔方陣と呼ばれるています。いや、この魔方陣は単に対称魔方陣というにとどまりません。この魔方陣は同時に完全魔方陣でもあるのです。完全魔方陣とはなんであったか。そのことをたしかめるためには汎対角線というものを用います。

 

通常の対角線にくわえ、それらに平行に走るとぎれとぎれになってしまった対角線(分離対角線)を含めたものを汎対角線といいます。いま、見ている魔方陣において、これら七数ポジションの総和をしらべてみると、

 


そうなのです。いずれも同じ175という数になっていることがたしかめられます。

 

これだけでもこの魔方陣の内部格子数の配置の絶妙さに感嘆の声を上げてしまいたくなりますが、この格子体の有している構造の奥深さははかりしれません。今後、そのことについてじっくりと考察してゆきたいと思います。

 


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