前回、わたしたちは5次正規相愛魔方陣の「たて」の五列→プレーン超格子体変換→イチゼロ変換:によって得られた変換体たちがいずれも例外なく単位行列2乗根体である、という事実をたしかめました。ならば今回は同じことを正規相愛魔方陣の「よこ」方向においてやってみることにしましょう。
ということでさっそく、正規相愛魔方陣の各行にならぶ五数をプレーン超格子体の中で見てみることにします。
はい、これで完了。結果を一覧してみることにしましょう。
どうでしょうか。なにか前回見た柄と似たような柄があらわれているように思えますが、わかりやすくするために数にはどいてもらって柄だけにします。
じつはこれと同じ柄とは以前にも出会っています。まぎれもなくこれは五分割構造柄の一つ。前回の「たて」方向を変換したものの、左右反転柄となっていることが見て取れます。
わかりますか。これらの柄を正規相愛魔方陣に適用してもプレーン超格子体に適用しても格子数の総和(格子数の個数も)が均等五分割されるということです。驚きの事実が明らかとなりましたが、ここでもう一つたしかめておきたいことがあります。はい。新たに得た五種の柄をイチゼロ変換します。
さて、このイチゼロ変換体の中でひときわ目につくものがあります。それは何かというとこのセンターの黄色の柄。
お気づきでしょうか。まぎれもなくこれは単位行列。
単位行列は数の世界でいうところの1に相当する存在です。さて、すでに、わたしたちは「たて」変換におけるイチゼロ変換体たちがいずれも2乗することにより単位行列のかたちになることを知っています。
では、この事実にならって「よこ」変換におけるイチゼロ変換体たちを累乗してみるとどうなるか。センターのイエローについては既に単位行列ですので問題はのこりの四種類のイチゼロ変換体。
はたして累乗してゆく中で、どこかの段階でこれら四種のイチゼロ変換体たちもまた単位行列の形式を獲得することができるのか? コチラの動画(↓)でご確認ください。